もしマッサンがキャットフードを作るならどんなキャットフードを作りますか?

本日のテーマ

  • キャットフードに詳しいマッサンに、もし自分で作れるならどんなドライフードを作るかを聞いてみました!理想のキャットフードを聞けそうです。

1.

ドライフードの製造コストを考える


  • スギさん
    マッサンならどんなキャットフードを作りますか?
  • マッサン
    実はこの話は何度かご質問をいただいたことがあり、結果的には意味のないものになってしまうことが予想されますがお話します。
  • マッサン
    まずはコストの話からになりそうです。グレインフリーで製造し、販売価格は1.5kgで3~4,000円までとします。販売経験上この辺りが最も製品と価格のバランスが取れているように思います。
  • スギさん
    これより安くはできませんか?
  • マッサン
    安くしたいと思いますが、キャットフードを見ているとこの価格より落としたものには必ずと言っていいほど穀物が配合されています。
  • スギさん
    キャットフード製造にどの位のコストがかかるのでしょうか。
  • マッサン
    キャットフードのMOQ(最少受注単位)が1000袋と考えます。3,000円で1,000袋販売した場合売上げが300万円です。この中にはキャットフードの原材料、製造コスト、オリジナル袋の製造コスト、海外工場の場合は輸入コスト、輸送コスト、保管コストがかかってきます。プラスこれらを行う人件費ですね。100万円では足りないでしょう。200万円かかったとすると利益が100万円しかありません。
  • スギさん
    想像以上にコストがかかっていますね!
  • マッサン
    海外からの輸入も船便のドライコンテナが一般的ですが、リーファーコンテナという一定の温度を保てるコンテナを使用したら2倍、航空便なら3倍と輸送費もかけようと思えばどこまでもかかります。
  • マッサン
    例えば袋の製造はMOQ(最少受注単位)で1万~2万袋位作ることになるでしょう。レシピから販売までの全てが整えば後は同じことを繰り返すだけですから、大きな目で見れば3分の1程度がコストになるのではないでしょうか。事故等のリスクは含まないとします。
  • スギさん
    原材料だけにコストをかけていられないのですね・・・グレインフリーにすることがいかにコストがかかるか透けてみえるようです。
  • マッサン
    因みに国内で製造する場合にはキャットフードも袋の製造コストも倍近くなってしまいます。
2.

もし作る場合の現実的な原材料は?


  • スギさん
    コストをふまえて、どの位のものが現実的なのでしょうか?
  • マッサン
    やはり継続して与えられる価格を意識しつつ、よりいいものを与えたいと考えます。原材料はヒューマングレードのものを使用し、チキンと魚介類両方でといきたいところですが、漁獲量なども影響しますので、価格の安定性を考えるとチキンをメインとしたもの、サーモンをメインにしたものと分けることになると思います。ターキーはチキンよりも高価ですがヘルシーなのでいいと思います。
  • スギさん
    価格に対して質を落とさない方法ですか?
  • マッサン
    そうですね。同じ価格で提供し続けるためには原価に左右されないようにレシピを考えていかなくてはなりません。両方を入れると仕入れ先も増えますし、どちらかの価格上昇などが起こると価格の維持が難しくなったり、質を落とさなくてはならなくなりますね。片方だけにしたからといって質が落ちるわけではありませんから。
  • スギさん
    原材料の配分はどうしますか?
  • マッサン
    米、麦、とうもろこしは使いません。穀物不使用のグレインフリーにしたいところです。
  • マッサン
    たんぱく質ですが、日本では広い環境で思う存分運動ができないため、高たんぱくにすると自ずと高脂質になってしまいエネルギー摂取過多になりやすいため、チキンかターキーを多く配分しますが、たんぱく質は30%代前半としたいところです。国内のグレインフリーでも30%代後半や40%のものがありますが、日本国内の運動不足な家猫にはタンパク質、脂質共に多いかなと薄々感じています(笑)
  • スギさん
    サーモンにはしませんか?
  • マッサン
    魚介類を多く配合するとどうしてもカルシウム量に加え、マグネシウム量が多くなってしまいます。この辺りで満足の行くレシピが作れればサーモンも作りたいですね。日本の猫はやはり魚が好きですし、個人的には魚の方が作りたいです。
  • マッサン
    尿路結石の相談は良く受けるので、AAFCOの栄養基準から考えるとカルシウム、リン、マグネシウムの配合は1.2:1:0.08程度でリンが少し少なめを守りたいところですね。
  • スギさん
    保存料や油脂はどうしますか?
  • マッサン
    保存料は天然のハーブからにしたいところです。一番多いのはローズマリーの抽出物ですね。油脂は新鮮な肉原材料を使った場合、その原材料自体の油脂で作れるということを確認していますので、余計に加える必要はないと考えています。
  • スギさん
    ハーブや果物などで各社違いをはかっていますが、マッサンならどうしますか?
3.

マッサンが作るキャットフードはこれ!


  • マッサン
    2種類の案があります。まずはシンプルな構成のキャットフード。最近は主原料以外に野菜やハーブを配合したキャットフードが主流です。この野菜やハーブ、スパイスがアレルギーや好き嫌いに繋がり、食べないケースがあります。このことからできる限りシンプルな構成で、アレルギーなどにできる限り結びつかない原材料で作りたいのがひとつですね。
  • マッサン
    もうひとつは、できる限り猫が自然界から摂取するであろうハーブ、フルーツ、野菜、スパイスをバランスよく含んでいるキャットフードです。おそらく30種類は超えてくるでしょう。これ以外は肉原料と乳酸菌、天然の抗酸化原料で作りたいと思います。
  • スギさん
    じゃがいもやさつまいもなどはどうですか?
  • マッサン
    炭水化物と繊維をどこまで配合するかは悩ましいですが、安価で吸収ができる貴重な栄養源なので、コストと相談して、ある程度は入れることになるかもしれませんね。原材料としても安価なので、高品質な肉とさつまいもやじゃがいもを主体とし、なるべく余計なものは配合しないシンプルレシピのグレインフリーを作りたいですね。
4.

各社企業努力をしていることがわかる結果に


  • スギさん
    各社色々考えて企業努力をしているんですね。プレミアムキャットフードが高い理由もわかってきましたが、もう少し安くはならないんでしょうか。
  • マッサン
    そうですよね。各工場と話したのも、私もプレミアムキャットフードが高く感じていたからです。実際に作ってみようとした場合、予め大量のキャットフードを販売できる販売網をもっていればいいのですが、そうではない場合はカナガンジャガーのようなキャットフードは輸入費や保管費まで考慮すると現実的な価格だということがわかりました。
  • スギさん
    つまりマッサンが作るとしても現在販売しているものと同じような価格になるということですか?
  • マッサン
    原材料やオメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸、タウリンの配合量など細かな違いはあったとしても、価格自体は大差ないものになるでしょう。私には自前の販売網はありませんから尚のことです。
  • マッサン
    上記で話した、できる限りシンプルな原材料にすることで、原料費を抑えた分価格も少し落とせるかもしれませんね。ふたつめのレシピの場合はそれほど安くはできなさそうです。
  • スギさん
    どんなメーカーも企業努力をした結果なんですね。
  • マッサン
    そう思います。いつか私も世界のいいキャットフードを見つけて輸入や、オリジナルキャットフードの販売など行いたいところです。

まとめ


  • オリジナルキャットフードを作るためのコストは原材料だけではない
  • プレミアムキャットフードは3~4,000円程度が妥当
  • 各社企業努力をしている

  • スギさん
    マッサンのように知識があっても自分で作ることは難しいんですね!作ってくれたら買うのに!という人は私だけじゃなさそうな気がします。
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