猫の血便、軟便の理由と対処法!アレルギーが原因の可能性も

本日のテーマ

  • グレインフリーキャットフードを与えたら軟便、血便になってしまったという相談が届きました。マッサンと一緒にグレインフリーキャットフードが与える猫への影響について考えてみたいと思います。

1.

「グレインフリーキャットフードにしたら軟便、血便になった」という相談


  • スギさん
    マッサン今日もよろしくお願いします!相談者さんから次のような相談が届いています。

「ブリーダーさんから生後半年のメインクーンの子猫を譲ってもらい、グレインフリーキャットフードを与えて軟便、血便になってしまいました。

病院に勧められたロイヤルカナンの消化器サポートに変えたらよくなってきましたが、BHAが使われているのであげたくなく、他のグレインフリーをあげてみましたがやはりだめでした。

色々試した結果、現在は2種類のキトンをローテーションであげると、ロイヤルカナン消化器サポートと同じ位の症状に収まっています。なんとか軟便、血便がよくなる方法はありませんか」

  • マッサン
    生後半年の子猫ですか。私も12歳のメインクーンと暮らしています。
  • スギさん
    ブリーダーさんはロイヤルカナンをあげていたということです。
  • マッサン
    ロイヤルカナンからグレインフリーキャットフードに変えたのですね。今回の場合は獣医師の専門となってきますので、私はあくまで想像からお話しすることしかできませんが、今回のケースを考えてみたいと思います。
2.

グレインフリーが原因ではない?軟便、血便にはまずアレルギーを疑おう


  • マッサン
    グレインフリーキャットフードは猫がほとんど消化ができない穀物が入っていないキャットフードなので、肉食としては消化も良いと考えられています。そして全年齢対象となっているものがほとんどです。
  • スギさん
    ということは子猫にあげても大丈夫なんですよね?
  • マッサン
    基本的には大丈夫なのですが、時折軟便や血便になってしまうケースがあります。相談者のケースはそれほど珍しいケースではないように思います。この理由のひとつにアレルギーが関係していると思われます。
  • マッサン

    軟便や血便の原因として多いのはIBD(炎症性腸疾患)です。腸が炎症を起こしている状態ですが、アレルギーで腸が炎症を起こす場合があります。

    キャットフードを変更して軟便、血便が治るというのであればキャットフードの成分を見なおすべきです。例えば原因がチキンだった場合は、いくらキャットフードを変更してもチキンが入っていれば下痢、血便の原因になりますし、サーモンなどの場合も同じです。

  • スギさん
    他にできることはありますか?
  • マッサン
    低アレルゲンフードを試してみるのも手です。これで治ればIBDが原因と考えられます。ただし低アレルゲンフードは基本的に療法食として発売されているものなので獣医さんに進められた上で利用するフードです。どうしても自分でという場合は自己責任で試してください。
3.

食物繊維が少ないことによる下痢症状


  • スギさん
    他に関連しそうな原因はありますか?
  • マッサン

    グレインフリーは非常に食物繊維が少ないキャットフードが多いです。

    食物繊維はお腹の中を綺麗にする効果がある反面、多すぎると便秘を招きます。ということは食物繊維は適量であれば便をまとめる効果があるということですね。また善玉菌の住処として腸内の環境改善にも効果があると言われています。

  • スギさん
    毛玉が詰まりやすい猫のためのヘアボール除去食は10%程度食物繊維が入っていますね!
  • マッサン
    ということはなので、食物繊維が10%程度までは食物繊維によって便秘になるよりも、排出効果の方が高いと考えられているということではないかと考えられます。
  • マッサン
    また有名な栄養学者川島四郎さんの本(食べ物さん、ありがとう)によれば、人間は体温が低くなると内臓の動きが悪くなり、消化がうまくいかずに食べ物が腐ってしまって、体が早く排出しなければと考えて下痢になると書かれています。

    これはおそらく動物でも体温が保てていなければ同じことが起こるでしょう。人間と同じで猫も体温調節は大切です。環境もしっかり考えてあげましょう。

4.

米はアレルゲンになりにくい!低アレルゲンフードに使われる米


  • マッサン
    グレインフリーばかり注目される昨今ですが、実は猫がほとんど消化できない穀物の「米」はアレルゲンになりにくいという性質があります。そしてたんぱく質は加水分解するとアレルギーの原因になりにくくなります。この二つを利用して低アレルゲンフードが作られていることが多いですね。
  • スギさん
    消化できないお米が合っている猫もいるということですか?
  • マッサン
    肉アレルギーの猫にとっては肉以外のものから栄養を摂取しなくてはいけませんし、肉以外のアレルギーがある場合で特定できていない場合には、低アレルゲンフードでアレルギーを出さないようにしていかなくてはいけません。そのためには米はキャットフードの大切な材料のひとつです。
  • スギさん
    米を含む穀物は猫にダメなものと思い込んでいました…
  • マッサン

    私もグレインフリーをおすすめしてはいますし、そう考えている人は少なくないのかなと思っています。

    例えば、軟便や血便が出る猫が、グレインフリーから穀物の多いキャットフードにしたら症状が治まったという場合には、配合として「米」が増えて「アレルギーの原因となる原材料」が少なくなったことでアレルギー症状が減ったということも考えられますね。このため穀物も一概に悪いものではないというのが私の考えです。

5.

消化器官や内臓が弱いケースもある


  • マッサン
    猫も人間と同じで体調や体の強さは猫それぞれです。消化器官や内臓が弱い子もいたり、発達が遅い子もいます。
  • スギさん
    しっかり消化ができないことで血便や軟便になることはありますか?
  • マッサン
    膵臓、肝臓辺りの働きが弱いと軟便になり、血便が出ることが考えられます。これ以降は獣医師の領域になってしまいますが、ウェットフードなら大丈夫な場合はありませんか?そうした場合には膵臓が悪いことが考えられます。
  • マッサン
    なにをしても治らない場合には消化器官や内臓に異物が混入してしまっているケースも考えられます。このように原因はいくつにも渡りますので必ず獣医師に見てもらいましょう。納得がいかなければセカンドオピニオンを探しましょう。
6.

総合栄養食のドライフードは併用しないで一種類にしてください


  • マッサン
    総合栄養食のドライフードの併用をしている方が見られますが、基本的にはおすすめできません。
  • スギさん
    一種類だと飽きてしまったりしませんか?
  • マッサン
    猫は非常に警戒心の強い生き物ということもあり、安全だと認識した一種類の食べ物を食べ続けられる生き物です。総合栄養食のドライフードはいくつかの種類を併用することで栄養が偏る可能性があります。
  • マッサン
    総合栄養食のドライフードは容量通り与えていれば、それだけで必要な栄養素を摂取できるように作られています。しかし原材料の配合や成分、給餌量が各メーカーで違っています。このため、併用することで栄養が偏る可能性が指摘されています。
  • スギさん
    確かに違うキャットフードをあげていても量は毎回同じ分だけ与えてしまいそうですね!しかも栄養量が違うとなると…気を付けないといけませんね!
7.

キャットフードを短期間で変え過ぎることはなるべく避けてください


  • マッサン
    アレルギー症状などが出た場合にはすぐに変更する必要がありますが、そうでない場合には短期間でキャットフードを変えることは避けてください。
  • スギさん
    毎回買う時に適当に選んでキャットフードを変えてはだめですか?
  • マッサン

    猫によっては全く影響のない子もいます。その時その時に出されたものを食べて、死ぬまで元気で病気にもかかったことがない猫も少なくありません。

    しかし今回のような場合はアレルギーの可能性も高く、何がアレルゲンなのかもわかっていません。そうした場合にあれこれ与えてしまうとアレルギーが発症したり、内臓にダメージを与えたり、状況が悪くなることも考えられます。

  • マッサン
    そしてうんちやおしっこは大切な情報源です。同じものを与えていれば猫のトイレに変化があった時はすぐにわかります。しかしキャットフードを変えるとうんちの質も変わってしまうので、体調の変化に気付けないことがあります。
  • スギさん
    猫の体調管理がしやすくなるんですね。

まとめ


  • まずは獣医師に相談が基本
  • 軟便、血便が続く時はアレルギーを疑おう
  • 軟便、血便になったキャットフードの成分を確認
  • 米はアレルギーが出にくい低アレルゲンフード
  • 低アレルゲンフードを利用しよう
  • 消化器官や内臓が悪いケースもあり
  • 総合栄養食のドライフードは併用しない
  • キャットフードは変えすぎない
スギさん
お米が低アレルゲンフードとして使われていることは全く知りませんでした。グレインフリーがいいものと思い込みすぎて、いつの間にか穀物は猫にとって「悪」だと思い込んでいました!私も愛猫に合わせた食事をしっかり考え直す必要がありそうです。
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