肉食の猫は穀物を消化できない!?穀物フリー(グレインフリー)のキャットフードを選ぶワケ!

本日のテーマ

  • イエネコの祖先がリビアヤマネコ、リビアヤマネコは大型の猫科の動物から派生した動物ということがわかって、猫は本当に肉食の動物だと認識しました。

    でもマッサンに聞いてみると、今売られているキャットフードは肉食の猫に対して本当にマッチしているキャットフードは少ないそうです。なんでなのか、どういったキャットフードがいいのか聞いてみます。

1.

猫は穀物をほとんど消化できない!


  • スギさん
    前回のお話では猫が消化できない穀物が沢山含まれているキャットフードが多いと聞きました。でもなんで猫は穀物を消化できないんですか?
  • マッサン
    それは猫の消化器官の作りが雑食の人間や犬とは違った構造になっているからです。猫は小腸は発達しているものの、大腸の消化管が身長の4倍程度しかなく、かなり短くなっています。これは肉に含まれるたんぱく質や脂肪の消化吸収に向いている作りになっています。そして一番の理由が、猫には盲腸がないため、植物性の食べ物に含まれるセルロースを消化吸収することができません。多少はすい臓で消化、吸収できますが、唾液など他で消化吸収できていないため、負担が大きくなります。
  • スギさん
    盲腸がないんですか!人間や犬や猫でない内臓とかあるんですね!他にも違いがあるんですか?
  • マッサン
    各内臓の高機能化もはかられていたりします。猫の肝臓は窒素化合物を分解する酵素の働きが非常に高く、このためにたんぱく質をエネルギー源の一部として使うことができます。人間や犬は、たんぱく質は筋肉の維持や成長など体の成長に使い、エネルギー源は炭水化物から取っていますね。
  • スギさん
    だから穀物が消化できなくても大丈夫なんですね。
  • マッサン
    そうなんです。猫は肉から必要な栄養素をしっかりと摂取できる仕組みになっているからです。反対に、炭水化物や牛乳に多く含まれる乳糖(ラクトース)は大量に消化できない構造になっています。このため、炭水化物を多く与えると下痢や不調を招く原因になることがあります
  • スギさん
    昔の日本ではごはんにお味噌汁をかけた「ねこまんま」をあげていたイメージがあります・・・
  • マッサン
    猫にとってはいい食事とはいえませんね。でもその時代はまともなキャットフードも多く流通していなかったと思いますし、ペットに対する考え方が今とは全く違っていて、体の構造などを知っている人も余りいなかったと思います。
2.

どんなキャットフードがいいの?


  • スギさん
    猫が穀物を消化できないならやっぱり穀物が入っていないキャットフードがいいんですか?
  • マッサン
    そうですね。猫は狩りを行った時、獲物の胃袋に残っている植物もほとんど食べない位ですから、キャットフードに穀物が含まれていないものを選ぶことをおすすめします。そういったキャットフードを穀物フリー、またはグレインフリーといいます。
  • スギさん
    日本でよく売れているロイヤルカナンやサイエンスダイエット、アイムスはどうですか?
  • マッサン
    そこなんです。プレミアムキャットフードとしてこの3社はとても売れていますし、日本では一定の地位を築いているといえます。そのため何の疑問もなく与えていると思いますが、残念ながら全て穀物が含まれているキャットフードなんです。
  • スギさん
    ええ!スーパーやペットショップでも大きいスペースで売られていたりしますよ!
  • マッサン
    それは各社の販売力が大きく影響しています。しかし消費者にとっては大きいスペースで人気があるように見えれば一定の安心感を持って購入すると思います。キャットフードの原材料まで細かく見る人はまだまだ少ないですから、獣医師やペットショップがおすすめしている良さそうなキャットフードを購入して安心してしまいますよね。
  • スギさん
    私は完全にそのタイプでした・・・そんな有名なキャットフードでも穀物が入っているんですね(ガッカリ)
  • マッサン
    穀物が入っているから100%悪いということでもないんです。もちろん猫の体にはおすすめできませんが、穀物を含めることで安価で販売できることになります。要はかさ増しですね。いくらいいキャットフードでも家計を圧迫するほどの価格では継続して与えることができませんよね。一般的な家庭が購入しやすい値段の中でいいものを作るために穀物が必要だと判断した結果でもあります。
  • スギさん
    他にも穀物が入っているいいところはあるんですか?
  • マッサン
    オーツ麦などは食物繊維が豊富なため、毛の排出、腸内洗浄を目的として適量含ませていることがあります。また極少量であれば、腸内細菌が分解してくれるという説もあります。ですが基本的に必要がないため、毛の排出、腸内洗浄以外の理由以外では余り必要がないと言ってもいいというのが今の主流な考え方だと思います。
  • スギさん
    じゃあこれからはグレインフリーのキャットフードか、価格と相談して穀物入りでもいいものを選んでいけばいいんですね!
  • マッサン
    そうですね。ただし、グレインフリーのものでも注意が必要なキャットフードもありますよ。
  • スギさん
    ええ・・・まだあるんですか・・・
3.

グレインフリーでも芋類の含有量に注意!


  • マッサン
    実はグレインフリーという言葉には「隠れた意味」が含まれています
  • スギさん
    隠れた意味!
  • マッサン
    グレインフリーとは「穀物を使っていなければいい」ということになります。ですが原材料に穀物を使わず肉ばかりで製造していては原価がかかりすぎ、どうしても販売額が一気に上がってしまいます。どんなにいいキャットフードでも超高額では売れません。売れないキャットフードを作ってくれる業者はありません。そのため、製造業、販売業者はグレインフリーにする時にはいいバランスを考えて作る必要があります。
  • スギさん
    せめて1万円位までなら買える・・・けど、高くて続かないと思うし、せめて本当にいいキャットフードなら4~5,000円位までかなって思います。
  • マッサン
    そうですよね。そこで原材料として使われるのが「ポテト」です。ジャガイモやサツマイモです。ここで注意が必要です。猫は炭水化物は一定量は消化することができますが、多くを消化できる構造にはなっていません。
  • マッサン
    しかし「グレインフリー」としたいために穀物は含まない代わりに芋類を多く含んだ製品があるのも事実です。多すぎれば消化器官に負担をかけてしまいます。ただ炭水化物は猫にとって不必要な栄養素ではないと考えられているので、適量は含まれていていいと考えています。
  • スギさん
    芋類の含有量に注意ですね!どの位までは大丈夫なんですか?
  • マッサン
    実は炭水化物の含有量は定めがありません。あくまで私の見立てでは乾物(カリカリ)で考えると、30%以下に抑えられていれば問題がないと考えています。もっと少なくてもいいのではないかなと思いますが、なかなかそういったフードは見つからないのも事実です。
4.

穀物に「豆類」は含まれるのか?が各社の認識の違い


  • マッサン
    芋類の他にも注意するべき点があります。実はグレインフリーには見解が2種類あり、「豆類」を「穀物に含むか含まないか」です。多くのグレインフリーと宣伝しているキャットフードには実はこの「豆類」が含まれています。そもそも穀物という定義がわかりにくい部分があり、「穀物」に狭義では豆類を含まず、広義では豆類を含むということになっていて見解がわかれるところなんです。
  • スギさん
    メーカーの穀物の認識次第で変わるということなんですね。じゃ他のグレインフリーのキャットフードにはほとんど豆が入っているということですか?
  • マッサン
    多くのグレインフリーといわれているキャットフードには「豆類が使われている」のが事実です。例えばグレインフリーと宣伝しているジャガー、ニュートロ ナチュラルチョイスの穀物フリー、オリジン、ウェルネス コア、NOW(ナウ)、go!、アカナ、ヤラー、ティンバーウルフ、ソリッドゴールドもグレインフリーとして販売されていますが、豆類が含まれています。ほとんどがエンドウを使用しているようですね。
5.

おすすめのグレインフリーのキャットフードは?


  • スギさん
    ズバリ!おすすめのグレインフリーキャットフードを教えてください!
  • マッサン
    日本で手に入りやすいグレインフリーのキャットフードは数が少ないのが現状です。そのため日本で手に入りやすいもので豆類も含まないグレインフリーのキャットフードを紹介するのであればカナガンですね。身近で手にはいりにくいものも含めるとハッピーキャットのラ・キュジーヌのカニンヘンはちょっと変わったウサギ肉と牛肉レシピです。ジウィピークのエアドライ・キャットフード NZグラスフェッドビーフも牛肉をメインに使用した豆類を含まないグレインフリーですね。
  • スギさん
    豆類を含まないグレインフリーのキャットフードは少ないんですね。どこまでをグレインフリーとしてみるのか難しいですね・・・
  • マッサン
    私も悩ましい点ではあると思いますが、そこまで気にする必要はないかな?というのも本当のところです。しかし「グレインフリー」を試したいという気持ちがあれば豆類を除いたキャットフードを選ぶべきだと思いますね。カナガン(約4,000円/1.5kg)、ハッピーキャット(約6,000円/1.8kg)、ジウィピーク(約3,000円/400g)ではカナガンが最も一般的なチキンをメインとした原材料となっているので、日本の猫にも与えやすいキャットフードで、ふたつと比べると値段も手ごろです。
6.

グレインフリーを選ぶその他の理由


  • マッサン
    グレインフリーを選ぶ理由にアレルギー対策や嘔吐改善があります。穀物は穀物アレルギーの元になる可能性があります。そして原材料に穀物を使うことで内容量は増えますが、肉からの栄養を摂取するためにはグレインフリーのものよりも多く摂取しなくてはいけなくなります。そのため胃腸に負担をかけて嘔吐などに繋がっていたということもあります。
  • スギさん
    キャットフードなのにアレルギーが出ることがあるんですね!
  • マッサン
    人間も穀物やそば、シーフードなどでアレルギーが出る方はいますので、食べられるからアレルギーが出ないわけではないのは猫も同じなんですね。

まとめ


  • 猫は穀物をほとんど消化できない
  • 穀物が入っているからこそ安価で製造できる
  • 穀物が完全に悪いものということではない
  • グレインフリーでも芋類の含有量が多すぎてはいけない
  • 穀物に豆類が含まれるかは各社の認識で変わる
  • 本当のグレインフリーは現状ではカナガンがおすすめ

  • スギさん
    豆類も含まないグレインフリーのキャットフードが実際には少ないという点が驚きです。グレインフリーの中でも芋類の含有量と豆類を含む含まないはしっかりと確認しようと思います。
ソーシャルアカウントから
キャットフードの情報を
ゲットしよう!
人気の記事
相談室メンバー
マッサンのキャットフード紹介